眼窩底骨折のつづき
●抜糸
退院の日の朝7:30。
突然主治医が現れた。
おはようございますと挨拶し終わる頃には4〜5人に周囲を取り囲まれたかと思うと、枕元のライトをカッと当てられた。
退院の日に抜糸するとは聞いてたけど
「えっ えっ いま? ここで?」
あっかんべしたところにピンセットのようなもので何かされ、糸がにょろろろーーと出てくる感覚。微妙に引っ張られる粘膜。
「えっ えっ ちょっとまって いたい」
寝起きだったのとあまりの早業にいろいろ理解する間もなく、気づいたら抜糸も消毒も終わりガーゼも外され、主治医とその一行は去っていった。
不意打ちでやったほうがいろいろスムーズなんだろう。
そうだろうけど
そうなんだろうけど
びっくりしたぞ!わーん
●退院
4泊5日の入院生活を終え、最大の心配ごと、お会計。
しめて16万円也。
手術の相場がさっぱりわからなかったので、ウン十万いったら困るなあ…と思ってた心理から「なんだ、安くてよかった」と一瞬思ってしまったけど、安くはないわな。
高額医療のナンタラと、生命保険の給付がありそうなので期待。
自宅に戻って療養…といっても2日ほどゴロゴロして過ごし、今日から少しづつながらも仕事復帰(在宅でね)。
リハビリで眼をよく動かしなさいと言われてるのでキョロキョロ運動。
けっこう疲れる。焦点を合わせようと意識しないとぼんやりしてしまうかんじ。
視力、両目とも1.5ていうのが自慢だったんだけど、ちょっと落ちてるかんじがする。めっちゃする。やだ、そんなの困る。
一時的なものであってほしい。
鼻と唇に麻痺が残ってるのも「いずれなくなるだろうから気にすんな」と軽く流されてるけど本当に大丈夫なんだろうか…
深くは気にしてないけど。まあまあ気持ち悪い。
まだ多少の傷みがあったり、顔の一部が麻痺してる感覚が思考回路が停止させてしまってダメだ。
入院ライフの延長にいる感覚がまだ強い。ぼーっと何もせずに何時間でも過ごせてしまう。サーフィンしたくてしたくて我慢できない〜って気持ちに全然ならない。
こんなんでサーフトリップ大丈夫なんだろうか。心配。
眼窩底骨折
先週のサーフィン、うっかり気を抜いてしまい顔面強打からの眼窩底骨折(がんかていこっせつ)を負ってしまった。
これの前日、134号の通行止めのおかげで、いつもなら絶対絶対絶対通らない小坪トンネル(とても有名な心霊スポット)を通ってしまったのが原因ではないかと思ってる。まじで。
ボードが顔面にぶつかって鼻血ぶー、
まではちょいちょいある出来事ではあるんだけど、当たりどころが悪かったかな。
鼻血とまってからもしばらく視界が二重で、一緒にサーフィンしてたみんな(この日はたまたま大勢で、ワシ+4人)が終わるまで浜で寝て待って、その後のランチは辞退して帰宅、アイシングしながらぐったり寝入った。
二重の視界は夜には治ったので一安心だったのだが。
翌日は目の周りが多少の腫れと青タンになってたけど化粧とダテメガネでごまかし出社。
会社では、ちょっとぶつけちゃってーあはは…という程度。
⇒眼科へ
たいしたことないだろうけど、目だしなー怖いなーと、さらに翌日眼科へ。
網膜剥離とか脅されながらもあれやこれや検査、異常なしと診断いただき、ただし「目は」異常なし。脳とか骨とかは知らん!と促され脳外科へハシゴ。
⇒脳外科へ
MRIって初めてやったけど、おもしろい。
音がめっちゃうるさいから(?)とヘッドホンつけられて、ラジオ聞かされてた。うるさいのは全然防げてないしあんまり意味なかったけど、まあ面白かった。
眼球支えてる薄い骨が折れてるとの結果でショック。
症状からググってたので、どういう状況かは察した。
やばそうだ。
⇒総合病院(形成外科)
紹介状を手に、最寄りのでっかい病院へ。
CTを撮る。(MRI撮ったデータも渡したんだけど、やっぱ撮るのね)
結果、折れてる(知ってる)
●眼科底骨折
眼球を支えてる薄い卵の殻みたいな骨が、眼球の受けた衝撃で折れて穴が空いちゃう。サッカーとか野球、ボクシングなどでよくあるってサーフィンでこれやる人はあんまりいないんだろう。
当たりどころが悪かったとしか。
やっぱ小坪トンネルやばいわ。もう二度と通るものか。
「うーん、このまま緊急手術して入院してもらって」
「⁈」
今なら手術できる。来週になったら中の組織が硬くなって手術できない。ということらしく、手術しないで放置した場合、いずれ眼球が下がったり凹んだりする可能性が…と。
入院て、お金は、仕事は、どうするーーと一瞬考えたけど、自分の顔の事を優先させましたん。
美人ではないかもしれないが、顔は大事だ。
入院はわりかし短めの5日。
●麻酔
その日のうちに全身麻酔で手術。
全身麻酔は怖かった。
一瞬で落ちるリアル。
腕がビリビリっとしたら意識が薄れてきますからねーと言ってるそばからストンと落ちた。3秒くらいで。
あー、死ぬときはこんな死に方がいいなーと思ったよ。
●手術
あっかんべした粘膜を切ってそこから中にチタンプレートをぶち込んで骨の代わりにしたとか。
チタンて。
空港の金属探知機引っかかっちゃうのかな。
死んだあと火葬場で焼け残っちゃうのかな。
ホウキでサッサとまとめられるのかな。
ついでだからGPS埋め込んでくれてもよかったのに。
●入院生活
気付いたら病室で、体だるすぎて何もできないし管やら点滴やらコードがごっそりついてて大変不自由。
多少痛みもあるけど、何をするにも自由にならないストレスはきつい。
翌朝、覆われてたガーゼを外して我の顔を見る。
ギャー、化物。。。
お嫁に行けない(もう行ってるがな)
いろんな管を外してもらって、化物は自由になった。
トイレにも行けるし院内のコンビニにも行けちゃう!
お見舞いにきてくれた友人とコンビニスイーツ食べちゃう化物!
さらに翌日も化物フェイスは変わらず、見舞いにきた主人をビビらせる。
主人、ドン引き。
イマココ。
まだまだ化物フェイス。
いつになったら人間になれるのかな。
あまり痛みがないのが幸いである。
明日は両親が見舞いに来るらしいので、もうちょっと腫れ引いてくれないと困るなあ。
なんといっても今月末surf tripの予定なんだもの。
ドクターに詰め寄ったところ、無茶しなければいいんじゃない?とのOK(?)を得られたのでリハビリがんばる。
念願のマイボード#8651
いつもお世話になってるサーフショップの社長はシェイパーとしてもけっこう有名(らしい)
御歳68、神出鬼没にスクールエリアに現れて檄を飛ばしたり、浜でスイカを食べてたりするじいちゃん。
「下手くそには削ってやらない」
と言われると削ってもらうまでがんばったろ!と思う単細胞のワタシタチは、毎週通ってがんばった。
社長がいないとパドリングもサボってだらだらやってしまうんだけど、どこからか見てるので怖い。
そんな頑張りもお怠けも見られたうえで、ようやく(というか、思ったより早かったけど)ボードを作ってもらえることになった。
ショートでゴリゴリにやりたいわけではないので小波でもあそべてオールマイティなミッドレングスの6'4"。
社長もワシがショート向きでないのはわかっているので、レベルアップしていくのにちょうどいいかんじに仕上げてくれた。
社長がシェイプした、8651本目のボード。
めっちゃ乗りやすくて感激。
浮力あるからドルフィンできるか微妙だけど。練習あるのみ。
これからは早朝でもサーフトリップでも自由にできるわん。
地元の逗子に波が入ったときも出動できるわん。
8月も終わり。
海水浴場がやっとクローズ。
∴ やっとシーズン。
ゆくゆくはロングやりたいなあ。
surf trip 伊勢
主人の長期出張が終わったので、帰ってくる前にワシがそっちに遊びにいくよ。
ということで、2人分のウエットスーツ(なかなか重たい)をつめこんで旅にでまして。
志摩市 国府の浜へ。
沖縄みたいなキレイさ。
この日はヒザ、ときどきモモくらいの小さめキレイな形のいい波でした。
ここには関西から集まってくるらしく、車のナンバーは大阪・なにわ系ばかり。関西弁が飛びかいます。
ビーチは鵠沼にそっくりな形。鵠沼が10倍キレイになって5割人が少なくなったようなスポットでした。
ミズクラゲがいっぱい。パドルしてるとぶっ叩いてしまうくらいいた。ごめん。
少しは観光しようとおもってたんだけど、サーフィンしかしてないや。
あとは出張が長すぎて三重県民になりかけていた主人おすすめのグルメ。松阪牛、魚介などをたらふく。
しばらく肉も魚もお休みしたいくらい。
サーフィンのカロリーで消費できたのかは謎。
逗子海岸映画祭
先週から海岸に映画祭の設営がはじまって、着々とすすんでいるみたい。
去年は強風と寒さと空腹に耐えかねて途中でリタイヤしたんだった。
マニアックな映画好きなひとには、たぶんおすすめ。
4/28〜5/8まで日替わりで。
http://zushifilm.com/
待ち時間が長いので、マットやチェア類、ひまつぶしグッズがあるといい。
あとは大げさなくらいの防寒。これは必須。
夜はまだかなり風が冷たいからね。死ぬ。